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株式会社カクタス cactus

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永遠のテーマ

2014.02.26 社長ブログ
1961年アメリカ製作 不朽の名作 「THE HUSTLER」をご存知でしょうか?
 
 
若かりし時より勝負師として生きてきたエディ(ポールニューマン)が伝説のビリヤードプレイヤーのミネソタ・ファッツ(ジャッキー・グリーン)に勝負を挑む。
 
一時は100万ドル以上勝っていたが精神的もろさを見せ40時間以上の激戦の末完敗してしまう。
 
”勝負では、才能よりも人格がモノを言う。”この事をバートに指摘されたエディは様々な葛藤の末にファッツに再戦を挑むのだが…
 
この映画かれこれ10回以上は見ております。
 
勿論、面白いからだし、非常に奥の深い良い映画だからですよ。
 
60年初頭の映画というよりも現代の風刺を描いたような映画と思っております。
 
 
 
”結果”か”否”か。
 
 
 
 ファッツとの勝負では非凡な腕前で圧倒していたエディ。 ビリヤードの腕前では勝っていたエディがなぜ負けてしまったか?
 
「エディ、お前は生まれながらの負け犬だ。あの時ファッツをもう一押しで奈落に落とせたのに果たせなかった(酒のせいだと)弁解するなら負けるのは容易い、それに反して勝つことは大変な重荷だ。だから人は口実を作って重荷を降ろそうとする。そして、後悔の念に浸るのを楽しむのだ。特に生まれながらの負け犬はな。」
 
負け犬とは、いや人生を楽しめない人とは絶えず言い訳を作って自分の世界に浸る人のことを言う。
 
才能だけでは40時間以上の大勝負には勝てない。 お前の人格は彼(ファッツ)の足元にも及ばないと。(バート)
 
そのことを思いさらされるエディだが、勝てば、勝利をものにすれば何を犠牲にしてもいいのか?
 
この事を自問自答し映画が進んでいく。
 
 
結果が全てでないことは分かっている。 が、映画で触れられているようにこの世界を牛耳っている”金”と”名誉”のための勝利は必要であり。それが明日の自分の為になる。
 
これは、現代でも求められていることであり、必要なことでもあります。
 
 
しかし、
 
 
 
 
映画のラストシーン、紆余曲折の末ファッツに再戦を果たすエディがバートに発したシーン。
 
 
「俺は負けん!負ける訳が無い! 覚えているか?才能だけでは勝てん。 そう言ったよな? 俺は生まれ変わったぜルイビルのホテルで」
 
”ただ勝てばいい” お前はそうだ。そういうお前こそ負け犬だ。なぜなら貴様の中身が死んでいる(感情が無い)からだ!周りを殺していかないと生きていけないのさ!
 
要するに勝負のみに生きるべきではないと映画は結論付けている。
 
 

この映画で語られてる事は永遠のテーマではないでしょうか? 50年以上前の映画に感銘し10回以上も見るアホがいるのですから…。